✨「神無月」に神社にお詣りしても意味がない??
「神無月」とは、旧暦の10月を指す言葉で、全国に居る八百万の神様が出雲に集まって「神秤」という会議を行うとされています。
全国の神様が出雲に集まるとの事ですが、この全部の神様は伊勢神宮内宮の「天照大神」以外のすべての神様の事を言います。
そして、この「神秤」と言われる会議は来年の「ご縁」を決める会議の事で、この話し合いにより、来年の出来事や、人々の出会いが決まるとされています。
ですので、それが本当だとするならば、今現在、世の中で起きている出来事はすべて神の秤と言う事になります。
神無月に神社にお詣りしても意味がないい??
しかし、ここで少し疑問が湧いてくるのですが、もし、すべての神様が出雲に行ってしまうのであれば、その間、神社に神様は留守と言う事になり、神社に参拝しても意味がないのではないかとなってしまいます。
「だって、神様がいないんでしょう?じゃあ、ご在宅の時に伺う方がいいのではないですか?」
と、なりますが、その心配はありません。
神様には「分け御霊」と言うものがあり、同時に同じ場所に存在する事が可能なのです。
言わば、分身の術のようなものですが、どこかに1つの場所に居たのなら、他の場所にいないと言う事はなく、常に同時に存在しています。
例えば、八幡神社は全国に4万4000社あるとされていますが、八幡神社であれば、その神社に祀られている神様はほぼ同一の神様だと思います。
もし、神様が同時に別の場所に存在出来ないとするならば、全国に4万4000社もあるのですから、ほとんどの神社には神様がいないとなってしまいます。
ですので、この場合、4万4000社のすべての神社に神様はいらっしゃると言う事になるのです。
実際にそこに神様がいるのかどうかとなってくるとまた別の話になってしまいますが、「神無月」に神さが留守になってしまうのかどうかと言う事であれば、この考え方になると言う話です。
それに、留守神様と呼ばれる神様も存在しており、例えば、有名な神様で「えびす様」「大黒様」は留守神であり、「神無月」でも出雲へいかず土地をお守りされています。
実際の神無月について
では、最後に、実際の「神無月」の意味をご説明させていただきます。
「神無月」とは、平安時代以降に造られた造語と言われており、実際には「神の月」だったと言われています。
「無」と言う感じは、昔「の」と読まれており、実際は「神の月」なのではないかと言う事です。
例えば、旧暦6月は「水無月」と書いて「水の月」であり、実際に6月は水がないどころか、梅雨入りし、豊富に水に恵まれる月であります。
それと同じく、10月は全国的に秋祭りが行われており、多くの土地で神様をお祭りしています。
ですので、「神無月」は「神が無い月」ではなく、「神の月」と考える方が自然でもあり、それが起源だと言われています。
ですので、10月に神社に参拝しても神様がいないと言う事はありませんので、ぜひ、「神の月」に神社に参拝してみてください!
では、最後までお読み下さりありがとうございました。